COTCOの配線・実装マニュアル

このLEDの面倒な点は、
はんだ付けをするための端子が出ていない、という点です。
やはり安いのにはそれなりの理由がありまして、
はっきり言って、Luxeonよりも扱いは苦労すると思います。

ですから、PowerLEDの扱いに慣れていない!! という方は、
まずはLuxeonStarかソウルセミコンをお勧めします。
ヒートシンクが付いている、というのは本当にラクですよ。
ただ、慣れてくると今度はヒートシンクが邪魔になって、
LuxeonEmitter最高!! となるんですけど。
そうなったプロ級の方には密かに敬意を払っております(^^ゞ

ですから、PowerLEDに慣れている方は、Emitterと同じ感覚で、
COTCOに挑戦されている方も多いと思います。
あるいは初心者の方でも「安いから」と使用したいな・・・と考えられていることでしょう。

しかし、はじめに書きましたようにこのLEDの扱いは難しいです。
こう書くと、「じゃあやめた・・・」と思われるかもしれませんが、
「難しい」というのは「今までのLEDの扱いと違う」というだけでもあるんですね。
ならば使用法が分かればいいわけです。

そこで、リクエストも多かったので作成のためのマニュアルを作ってみました。
初心者の方でも分かりやすい&作りやすいを目指しましたので、
まずは御一読ください。


それではまず端子のおさらいです。

画像中、左右の端子に配線します。
端子の根元が広がっているのがマイナスです。
上下に伸びているのは端子ではありません。すこし紛らわしいですね。


では端子の確認をした後に、
ヒートシンクがきちんと働くように加工をしましょう。
PowerLEDですから、放熱を考えなければいけないのです。

裏面の真ん中にある大きな四角、これがヒートシンクです。
ここに (1)薄くはんだを乗せます。
あまり多量のはんだを付けると扱いが難しくなりますので、
表面がうっすらとはんだで覆われる程度がベストです。


それではガラスエポキシの両面スルホール基盤を用意して、そこに実装しましょう。
とりあえず下の画像のように、

(2)基盤裏面からスズメッキ線を入れ、位置決めをする。
(スズメッキ線はこちら)

それでは位置決めをしたLEDを指で押さえて、基盤をひっくり返します。

まずLEDを固定するため&ヒートシンクを働かせるために、
(3)@にはんだを加熱しつつ流し込む。
これでヒートシンク裏面のはんだと@からのはんだが繋がりますので、
LEDは固定できますし、放熱にもいいわけです。
実はこれが唯一最大のポイントです。
そして(4)AとBを配線(表からはんだ付け)します。
はんだ付けを表から見ると下のようになります。

これで見事に基板上にLEDが固定できました。
配線もばっちりです。


それでは配線にあたっての細かな注意点ですが、
プラスの端子とヒートシンク端子は通電しているので、ヒートシンク部分が
  マイナス部分のランド等にショートしないようにLEDの位置決めをする。
◆ヒートシンクと繋がったはんだの部分は、できれば空いているランド等にも
 広げてやり、放熱性のアップを狙う。
◆LEDのヒートシンク部は+端子に通電しているので、アルミヒートシンクに
 直接LEDを載せることはできない。
◆FluxLEDに似ているからといってナメてかからない。
  PowerLEDであることを忘れない。
◆明るさは保証します。これはすごくいいですよ!!
◆この実装方法はあくまで一例です。
 当たり前ですが、こうでなくてはダメだというものではありません。


・・・後記・・・
COTCOを販売しはじめたのはいいんですが、
配線のための具体的情報を全く出さずにいる、
ということでずっと良心がいたんでましたm(_ _)m

正直、初めてこのLEDをさわられる方は、
今までのLEDと扱いが全く違うので、戸惑うことばかりだと思います。
ですから、やはりここは販売者としてきちんと情報を出さねば、
ということでこのような形にまとめてみました。、

お役に立てれば幸いです。

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